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「クマと もりと ひと」のこと | 544号 |
先日、出雲の中島幸子さんから、日本熊森協会の冊子「クマともりとひと」が届いた。日本熊森協会は、水源の森と野生動物を守る活動をしている団体で、1997年に任意の団体として設立され、2010年に一般財団法人になった。
その冊子には日本熊森協会の誕生物語が詳しく書かれている。それは1992年、兵庫県尼崎の中学校の理科の授業「動物の世界」の自主勉強で、女子生徒が取りあげた「オラ、こんな山嫌だ 雑木消え腹ぺこ、眠れぬ 真冬なのに里へ…射殺 ツキノワグマ環境破壊に悲鳴」という見出しの新聞記事から始まった。
記事をきっかけに生徒たちと理科の先生の森山まり子さんがクマの絶滅阻止活動を大展開し、生徒が大学生になった時に日本熊森協会をつくり、初代会長に森山さんが就いた。生徒の1人で、活動を通じて自然保護団体にも法律の専門家が必要と考え弁護士資格を取得した室谷悠子さんがいま、2代目会長になっている。
戦後、スギやヒノキの植林がどんどん行われ、クマなど野生動物はねぐらとえさ場を失っていった。クマは本来、とても臆病で森の奥にひっそり棲み、99%が草食で肉食しても昆虫やサワガニぐらいだったという。ぜひ冊子を読んでほしい。連絡先は日本熊森協会0798(22)4190。
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