565号

「天気の子」の世界 565号

 6月に漬けた梅干しを今年はまだ天日干しできずにいる。7月は梅雨前線や低気圧の影響で曇りや雨の日が多く、8月は台風や湿った空気の影響で雨の降る日や、午後に大気の状態が不安定になって雷雨や激しい雨が降った。「梅雨明けがないまま夏が終わる?」と思って調べてみたら、梅雨明けは8月4日だったようだが、その後も太陽が燦々と輝く日は続かなかった。
 9月になっても晴れた日はほとんどなく、各地で大雨による被害が出ている。秋雨前線に台風からの湿った空気が入ってきたためで、いわきでも6日から7日にかけて大雨の予報が出て、わが家では慌てて物置から防災グッズを出し、劣化した土嚢袋を新調した。ただ周囲でも困っていたが、肝心の袋に入れる砂の調達が難しく、代わりに店で勧められたブロックを門の前に並べた人もいるという。
 6日のNHKの日曜討論では「相次ぐ大雨なぜ? 命をどう守る?」をテーマに、専門家2人が解説した。途中からだったが、大雨情報は常に新しい情報を得ること、危ない最中は出かけることをためらい浸水時は車に乗らないこと、それから、人は自分の危機を感じられないので広い範囲でみんなの安全を考えること―などと話していた。
 時々、7年前に公開された映画「天気の子」を思う。私たちはいま、あの世界にいるのかもしれない。                                        

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