草野天平の本
安竜 昌弘著『いつくしみ深き』
四六判
268ページ
おりおん刊
定価2,000円+税
送料1部150円
草野天平の詩は声高に叫ぼうとしない。心象風景が言葉の結晶となって、静かにゆっくりと読み手の心に沁みていく。言葉を極限にまで高め、音楽が聞こえるような詩を書こうとすればするほど輪郭を失い、だれもが持っている原風景と響き合った。(「序章より」)
『天平―ある詩人の生涯』から18年。その後を加筆・書き替えて出版しました。
天平と梅乃と杏平の3人のものがたりです。
2018年9月16日、毎日新聞の今週の本棚・新刊に取り上げられました。
草野梅乃編著『三重奏―草野天平への手紙』
A5版
260ページ
彌生書房刊
定価2,500円
送料310円
タイトルの「三重奏」は書簡、没後に寄せられたことば、没後の主な出来事の構成からつけられた。以前、天平の手紙と随筆を集めた『挨拶―草野天平の手紙』が出版されており、この本はその姉妹版となる。
二つの本は、夫人・梅乃さんがいたからこそできた。草野天平という詩人の存在をなんとかかたちに残したい、その一存で梅乃さんは生きてきた。天平の手紙を集め、写 して返す、その繰り返しが『挨拶―草野天平の手紙』に結集された。今回の本はそれから、33年後の2002年、天平没後50年を記念して、発刊された。その中には、天平と交流のあった人はもちろん、天平死後に天平に魅せられた人たちの文章も載っており、「天平への思い入れ」が集約された内容になっている。この中で子息・杏平さんは「まさに本書は母の努力のモニュメントである」と書いている。