宇宙の中の一つの点
人は死んでゆく
また生れ
また働いて
死んでゆく
やがて自分も死ぬだらう
何も悲しむことはない
力むこともない
ただ此処に
ぽつんとゐれば
いいのだ
『ひとつの道』に入っている。友人の写真家・土門拳はその著書でこの詩を引用し、「天平死す」の一報を聞いたときに、棺の上に飾る写真を撮っていなかったことを責め、「天平の霊に慚愧しなければならない」と書いた。
宇宙の中の一つの点
人は死んでゆく
また生れ
また働いて
死んでゆく
やがて自分も死ぬだらう
何も悲しむことはない
力むこともない
ただ此処に
ぽつんとゐれば
いいのだ
『ひとつの道』に入っている。友人の写真家・土門拳はその著書でこの詩を引用し、「天平死す」の一報を聞いたときに、棺の上に飾る写真を撮っていなかったことを責め、「天平の霊に慚愧しなければならない」と書いた。