一すぢの糸のやうに
海の見える
草やまの小径のところに
いちりんの薊は咲いてゐて
浅くしれぬやうに
風はかよつてゐた
(初夏の日なか)
第一詩集『ひとつの道』に入っている。初夏の情景を見事に表している。天平には季節の空気感をうたうものにいい作品が多く、読み手の思い出や感性によって感じ方変わっていく。
春、夏、秋、冬の秀作を探すのも楽しみの一つといえる。
一すぢの糸のやうに
海の見える
草やまの小径のところに
いちりんの薊は咲いてゐて
浅くしれぬやうに
風はかよつてゐた
(初夏の日なか)
第一詩集『ひとつの道』に入っている。初夏の情景を見事に表している。天平には季節の空気感をうたうものにいい作品が多く、読み手の思い出や感性によって感じ方変わっていく。
春、夏、秋、冬の秀作を探すのも楽しみの一つといえる。