
幼い日の思ひ出
竜のひげの茂みのなかは静かで
藍の実はひつそりとしてをりました
五つ六つ掌にのせて
えんがはで遊びました
ころころところがせば
ころころところがつて
とまりました
また一つ
ころころところがせば
ころころところがつて
とまりました
冬の日は障子にあたり
睡くなつてゆきました
子どものころの情景をうたった詩。合唱曲にもなっている。天平のふるさと、小川地区は今回の台風19号の豪雨で被害を受けた。一日も早く正常な生活に戻るよう、願わずにはいられない。