400 幼い日の思ひ出

幼い日の思ひ出

  竜のひげの茂みのなかは静かで
  藍の実はひつそりとしてをりました
  五つ六つ掌にのせて
  えんがはで遊びました
  ころころところがせば
  ころころところがつて
  とまりました
  また一つ
  ころころところがせば
  ころころところがつて
  とまりました
  冬の日は障子にあたり
  睡くなつてゆきました


 子どものころの情景をうたった詩。合唱曲にもなっている。天平のふるさと、小川地区は今回の台風19号の豪雨で被害を受けた。一日も早く正常な生活に戻るよう、願わずにはいられない。