手に粗末な器を一つ持ち
米を欲しいでもなく
欲しくないでもなく
ぼうつと広く
そして優しく一つところを見て
この地の上に
黙つて立つてゐる
(無着菩薩像)
天平が考える「詩人と食」について無着立像の姿を使って説明しているような詩。無着は5世紀ごろに北インドで活躍した僧で、興福寺にある立像は国宝で、鎌倉時代に彫られた。晩年の運慶が六男の運助を指導して彫らせたとされ、高さは2m弱ある。
手に粗末な器を一つ持ち
米を欲しいでもなく
欲しくないでもなく
ぼうつと広く
そして優しく一つところを見て
この地の上に
黙つて立つてゐる
(無着菩薩像)
天平が考える「詩人と食」について無着立像の姿を使って説明しているような詩。無着は5世紀ごろに北インドで活躍した僧で、興福寺にある立像は国宝で、鎌倉時代に彫られた。晩年の運慶が六男の運助を指導して彫らせたとされ、高さは2m弱ある。