小さな火おこしに火を入れて
こち こち
柿の木のしたで
僕のお鍋をなほしてゐる
こち こち
いかけやさん
僕と敏君としやがんで見てゐる
(蔵のよこ)
「幼い日の思ひ出」と共通した情景が浮かび上がってくる。少年の日、庭の柿の木の下で鍋を直してもらっている。それを友だちと一緒にしゃがんで見ている。庭には百日紅やクスノキ、竜のひげの茂みもある。蔵は戦中から戦後にかけて杏平と暮らしたところで、いまはない。そこには、「幼い日の思ひ出」の美しい詩碑がひっそりとある。
小さな火おこしに火を入れて
こち こち
柿の木のしたで
僕のお鍋をなほしてゐる
こち こち
いかけやさん
僕と敏君としやがんで見てゐる
(蔵のよこ)
「幼い日の思ひ出」と共通した情景が浮かび上がってくる。少年の日、庭の柿の木の下で鍋を直してもらっている。それを友だちと一緒にしゃがんで見ている。庭には百日紅やクスノキ、竜のひげの茂みもある。蔵は戦中から戦後にかけて杏平と暮らしたところで、いまはない。そこには、「幼い日の思ひ出」の美しい詩碑がひっそりとある。