振つても揺すぶつても
塵も出ない
ほこりも立たない
ぎりぎり決着の
大貧乏
『定本草野天平全詩集』のなかの未定稿詩篇に入っている。題は特についていない。詩人と金についてはよく言われるが、天平はどうだったのだろう。「あえてそういう立場になろうとしていた」と証言している友人もいるのだが、本当のところはわからない。ただ、お金がなくて生活が大変になっても深刻なそぶりなど見せなかった。この詩を見ると、そんな天平の潔さが見える。
振つても揺すぶつても
塵も出ない
ほこりも立たない
ぎりぎり決着の
大貧乏
『定本草野天平全詩集』のなかの未定稿詩篇に入っている。題は特についていない。詩人と金についてはよく言われるが、天平はどうだったのだろう。「あえてそういう立場になろうとしていた」と証言している友人もいるのだが、本当のところはわからない。ただ、お金がなくて生活が大変になっても深刻なそぶりなど見せなかった。この詩を見ると、そんな天平の潔さが見える。