434号

 編集室から434号 

 3月18日、浪江町の希望の牧場に行った帰りに双葉高校に寄りました。あの日から10年、グラウンドには雑草が生えて見る影もありません。バックネット裏にはマイクロバスが埃を被ってそのままになっていました。そして線量計の数値がみるみる上がっていきました。数字は正直です。
 双葉高校野球部はこれまで3回(1973、80、94年)甲子園に出場し、2勝しています。その泥臭くて粘り強い野球は双葉郡の希望であり、誇りでした。しかしいまは原発事故に見舞われ休校状態です。いつか、その輝かしい栄光と影を追いかけたいと思っています。

(編集人 安竜昌弘)

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