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死にゆくカエルの尊い独白 | 463号 |
特集は「心平からのおくりもの」です。ウクライナが頭から離れないなかで、心平は命についてどう考えていたのか—。ヒントをもらうために記念館を訪ねました。すると、「悲しいことは、なぜ地球に殺し合いがあるのかということです。霊長の人間も人間同士で殺し合うことがあるそうではありませんか」(蛙と蛙の話)という言葉がありました。さらにカエルのゲリゲは「ぼくたちはだれかれの差別なく助け合い、歌い合います。それ以上のことがあるでしょうか」と言って、ヘビの腹のなかで絶命します。西とか東、敵とか味方ではなく、まず命です。戦場での厳しい現実をきちんと見続けなければなりません。
(編集人 安竜昌弘)
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