464号

参議院選の今昔ものがたり 464号

 参議院選挙が行われています。資料を調べていたら、昭和22年に行われた第1回選挙の全国区トップ当選者は、いわき市出身の星一で、48万票を獲得しました。所属は保守系の日本民主党で、責任者ともいえる最高委員は、軍部の政治介入に最後まで抵抗した齋藤隆夫と外務大臣や総理大臣を歴任した芦田均でした。政党の離合集散が激しい時代で、議長には福島選挙区から松平恒雄(緑風会)が選ばれました。松平は会津藩主、松平容保の六男です。星のトップ当選については「名前が覚えやすいから」と陰口をたたかれたそうです。星は衆議院選挙にも立候補していて、明治41年、昭和12年、昭和21年と、3回当選しています。極力お金を使わない理想選挙でした。つい、かつての理想に燃えた政治家たちと今を比べてしまいます。奮起を期待したいものです。

(編集人 安竜昌弘)

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