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創刊20周年を前にして | 476号 |
「日々の新聞」は3月15日に創刊から20周年を迎えます。「群れない」「媚びない」「独自性を大切にする」「活字文化にこだわる」という思いを胸に号を積み重ねてきましたが、特にこの10年は社会の大きな変化を感じています。
一つは震災後に一気に普及したSNS頼みの世の中です。メディアもインターネット情報を使うようになり、紙とデジタルの共存が進んでいます。このまま行くと、デジタル報道の割合が増えていくことになるでしょう。対応が必要です。
もう一つはコロナによってオンライン取材が増え、記者が減っていることです。直接会えないということは相手のノイズが見えなくなり、気づきができにくくなるということです。これは深い記事を書こうとする記者にとって致命的です。
社会の大きなうねりのなかで、「日々の新聞」はどうしていくべきなのかを考えるのですが、基本は変わりません。現場での五感を大切にして見たこと聞いたこと感じたことを正確に伝える、ということです。これからもさらに、真実に迫る深い記事を書いていく努力を惜しまないつもりでいます。よろしくお願いします。
(編集人 安竜昌弘)
そのほかの過去の記事はこちらで見られます。