496号

中山義秀から横光利一へ 496号

 「中山義秀展」を取材しました。興味深いのは義秀と親しかった横光利一です。戦後間もなく、草野天平が「兄心平の支援を」と奉加帳を持って横光を訪ねたときに、憔悴していた横光がもんぺ姿で出てきて「こんなことをして、のちのち心平さんが困ることになるんじゃないか」とたしなめました。戦後の横光は心身ともにかなり大変だったのでしょう。敗戦から2年後に49歳で逝ってしまいました。これを機会に人生や作品を紐解いてみようと思います。 

(編集人 安竜昌弘)

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