「鳥の目」と「蟻の目」のこと | 507号 |
取材の基本としてよく言われるのが「鳥の目」と「蟻の目」です。言い換えればロングとアップであり、客観と主観でしょうか。もちろんどちらも大切なのですが、日々の新聞は「蟻の目」で見ることを心がけ、できる限り相手に近づきたい、と思っています。目線を低くして相手の熱や肌触りを感じ、活字に乗せて伝えたいからです。最近の社会の風潮は、相手とのトラブルを避けるために一定の距離を保って深入りしないことのようですが、それでは取材になりません。嫌われても接近です。
(編集人 安竜昌弘)
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