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少年雑誌「漫画少年」のこと | 509号 |
今号の特集は「トキワ荘物語」です。漫画の黎明期に漫画家志望の少年たちを育てたのが少年雑誌「漫画少年」。弘前市出身の加藤謙一が創刊しました。雑誌編集に携わりたくて教員を辞めて上京。「少年倶楽部」の編集長を経て「漫画少年」を立ち上げました。上質な漫画と読み物、投稿欄が特徴で、その欄を足がかりに、若者たちがトキワ荘に集まりました。創刊号には「日本の子供たちよ、『漫画少年』を読んで清く明るく正しく伸びよ！！」とあり、「戦後日本の希望は子どもたち」という加藤の思いが溢れています。その象徴が寺田ヒロオの作品でした。残念ながら昭和３０年、１０１号まで出して廃刊になりました。
（編集人 安竜昌弘）
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