危うい兆候に目を凝らす | 513号 |
猛暑が続いている。梅雨だというのに梅雨の気配がほとんどしない。仕事を終えて家に帰ると、すぐシャワーを浴びて冷たいビールを飲み、ひいきチームのナイターを見るのが何よりの楽しみだ。ただ最近、「待てよ」と思うことが多い。大谷翔平選手のニュースなどスポーツ関係の話題や番組が増えている気がして仕方ないのだ。歴史的に見ると、これは危うい状況だと言われている。例えば理想の民主主義国家、ドイツ・ワイマール共和国が破綻してヒトラーが生まれたとき、国民はスポーツに熱狂した。決まらない民主主義ではなく、強いリーダーを求めた。いま、世界的な右傾化の波がそれを物語っている。目を凝らさなければならない。
(編集人 安竜昌弘)
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