街角に立って思いを伝えよう | 516号 |
市議選は「夏が勝負」と言われます。海辺にあるわが家にも立候補予定者やその支援者がやって来て名刺やリーフレットを置いていきます。ほとんどが日焼けしています。酷暑の中、何千軒と家を回るのですから、大変だと思います。
いつのころからか陣取り合戦のように幟を立てる陣営が増えました。市長選で盛んに行われていた作戦が市議選にまで波及したようです。定数が37のところに50人近くが立候補するわけですから、顔や名前が知られていない新人にとっては「どうやって印象づけるか」が命運を握ることになるので必死なのでしょう。告示後にポスターを貼る掲示場の枠は54用意されています。つい東京都知事選のことを思い出しました。みんな埋もれないように必死で、かつては「少しでも目立つように」と横長のポスターを作った候補者もいました。
ただ幟作戦はいただけません。市議選は観光イベントではないのです。特に見たくもないのにその前を通ると無理に押しつけられるわけですから、いかがなものかと思います。候補者はその日焼けした顔で街角に立ち、自らの思い、主張を堂々と述べるべきです。道具ではなく言葉で市民の心をわしづかみにするのが、真の政治家です。
(編集人 安竜昌弘)
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