![]() |
「あるく・みる・きく」の精神 | 524号 |
「日々の新聞」は3月から22年目に入る。ことしのテーマは「地域を深める」にした。古老などから話を聞いて地域を深く掘り下げ、学んで記録する。文献一辺倒にならず、時代を生きてきた人たちの記憶や先祖からの言い伝えを大切にし、それによって地域の歴史や文化が立ち上がってくるような記事を書きたいと思っている。
きっかけは平地区の「88年前の地図」だった。当時の平を知っている人は90歳以上だったうえに、地図を発行した会社のことさえわからなかった。平の取材を継続しながら同時並行的に他の地区を歩くことにし、今回は湯本の温泉神社周辺で話を聞いた。まさに歩く・見る・聞く。日本中を歩き回り、「歩く巨人」と呼ばれた民俗学者・宮本常一の精神でいきたい、と思っている。
(編集人 安竜昌弘)
そのほかの過去の記事はこちらで見られます。