| 紙面を読んで From Ombudsman | 545号 |

大田原 邦彦
私は、読書が好きだ。いや、幼少の頃は好きではなかった。本を読むようになったのはいつごろからだろうか。
「なるほど、君(作者・著者)の考えはそういう事か」
「同感、同感」
「いや、違うだろう」などなど。
本を1冊、読むたびに学び事が1つ増えた。他の人との接し方にも幅が1つ増えた。私にとって読書は、著者との会話となった。
読書を行うにあたり国外の方が書いた本を読むのは特に楽しみである。物の見方が日本文化で育った私とは全く違う視点で論じている本に出会った時にはとても感銘しわくわくする。
もちろん、著名な作家の方々と直接会話などできるはずもなく、ましてや例えば百年前に書かれた本の作者と会うことなど叶わぬことである。しかし、読書をすることにより百年前の作者と本を通して会話ができる読書という行為が段々と私にとって貴重なひと時となっていった。
「日々の新聞」を拝読すると、多種・多様な方々と「日々の新聞」を通して出会うことができる。「いわき市内にも、こんな方がいらっしゃったのか」「なるほど、そういう事か」などなど、本屋で本を選ぶのとは違った、想定外の方々との一期一会を経験することができるのがとても楽しみになってきた。日々の新聞を通しての想定外の方々との出会いは、想定以上に私自身に人としての幅や深みをもたらしてくれる。
次号が届くのが、次はどなたが訪れて来てくれるのかが、とても楽しみになった。
(好間キッズクラブスタッフ)
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