omb547号

 紙面を読んで From Ombudsman547 

 

画・松本 令子

 

 大田原 邦彦

 「人を語れば 世を語る 語りつくしてみるがいいさ」――ある歌詞の一節である。「『日々の新聞』」を読んでの感想を書いてみませんか」とのお話を頂いた際、正直少し恐怖感があった。
 以前、いわき市内にてドイツ大使館職員を講師として招いてのスポーツクラブ運営に関するカンファレンスを開催したことがある。この会の基調講演の際、最初に彼が発した言葉が「スポーツクラブは民主主義の縮図です」であった。スポーツ関係の講演会やセミナーにて「民主主義」とのフレーズを聞いたことが無かった私には大変な驚きがあった。また、ドイツにて行政職員に取材を行った際には「国民の健康は憲法で保障されている。だからスポーツクラブに対する支援は当然の事である」。スポーツに関する取材で「憲法」というフレーズが出た時も驚きがあった。そして、そこに共通するのが「主権在民」であった。

 湯本駅前開発に関する記事を読んだ際、上記のドイツ人の方々の言葉を思い出した。日本も主権在民を掲げ政が行われているが時々「あれっ!」と思う事がある。地域住民主体の会合にてよく聞くのが「事務局一任!」という威勢のいいお決まりのフレーズである。本当に情報が公開され住民の方々が討論したのか時々疑問を感じることがある。
 紀元前のアテネの頃から地域の諸問題をディスカッションしてきた欧州と戦後ようやく由にディスカッションすることが保証されるようになった日本では、まだまだ主権在民に関する歴史のひらきがあるのかなと思われる。
 今回この書面を書いている途中でも、「本当にこんなことを書いていいのかな」「批判されるのでは無いかな」「炎上しないかな」など、どきどきしながら書いている。何かを評する際は、相手へのリスペクトが大前提であることが大切であると思う。リスペクトをしながらディスカッションすることにより良きライバルへ進む事ができるのではないだろうか。
 「行政主導から主権在民へ!」そろそろ、そんな時代に…。ビール片手に、湯本駅前の記事を読みながら、夜な夜なに。

(好間キッズクラブスタッフ)



 

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