風の通る家
大掃除③ | 234話 |
果てしない作業に思えた大きな棚の組み立ては、きちんとパーツを分類したのが功を奏し、思ったほど時間はかからずに完成した。翌日は土曜日。休みを返上して、これまで積み重ねてきたバッグナンバーをある程度、整理して並べ直した。
忙しさにかまけて、あちこちに無造作に置いておいたものもかなりあり、途方に暮れそうになったが、残す新聞の数を各号ごとに決めて機械的に作業した。積み上がる廃棄新聞にこころが痛んだ。でも、それを眺めていると、どんな新聞を作るのがいいのかが改めてわかった。
残したバッグナンバーを順番に取りやすく並べて、編集室の半分の大掃除は完了。それから3カ月になるが、あとの半分は手つかずのまま。このまま年を越すことになるのか…。
。
そのほかの過去の記事はこちらで見られます。