

| NYプロジェクト |
私が初めてニューヨーク(NY)に来たのは1980年代のことでした。キースへリングやバスキアなどに直接会い、同世代として次なるアートシーンを夢見て胸踊らせていた時期でした。それから40年近く経ち…東京藝術大学の「NYプロジェクト」を立ち上げ、今ニューヨークに来ています。
多くの若いアーティストたちがニューヨークで活動しながら自身の作品を制作し続けています。そのようなアーティストを支援する目的で、このプロジェクトを立ち上げました。
社会の中で自己表現をするには何事にも人と人との関係性がとても重要になってきます。1人の力ではなかなか築き上げることができない関係性の出会いの場として、ダウンタウンのニューミュージアムのインキュベーションプログラム「New.INC」と協働でスタートしました。
東京藝大のみならず文化庁から派遣されてきた者たちも含め、今回は6人のアーティストが参加しました。現在東京藝大出身のニューヨーク在住の作家たちの同窓会的な集まりが40人ほどでつくられています。そのチームがプロジェクトのキッカケになりました。私も卒業生として参加し、多くの先輩たちがニューヨークでチャレンジをしてきている話を聞きます。
今回、ソーホーで80歳代の先輩の個展で、本人と話をすることができました。ニューヨークに来た当時の苦労話や学生の頃の話を夢中でしてくれるその姿は、長いようで短い時間の不思議な流れを感じざるを得ませんでした。
私も90年代にニューヨークに滞在して活動をしていた時期がありました。あのまま東京に戻らずにニューヨークにいたらどのようになっていたのだろうか…。これまで数多く海外の都市に滞在しましたが、やはりニューヨークは私にとっても特別な街であることを改めて痛感しました。
NY藝大基金も作りました。教育研究機関に対しての支援の活動もニューヨークで行います。七月にはみずほ銀行ニューヨーク支店のスペースにおいて、東京藝大の学生、卒業生の作品を展示します。新たな出会いのきっかけにしていきたいと考えています。
(アーティスト)
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