この4月から副院長になった。看護士の数は医療スタッフの3分の2。しかも患者に1番近い。全国的にも看護部長の副院長が出ている。そういう面
で、看護部長の副院長は必要だと思う。
これまで取り組んできたのは@患者を向いた病院のサービスA看護の質の保障。しかし、公立病院の場合、これがなかなか難しい。例えば、年度単位
で動いているので、さまざまなことが即断即決とならない。臨機応変に対応できない。その最たるものが、職員採用。欠員があっても、予算がかかわるので、すぐ補充されない。
共立病院の場合、年間25人程度の退職者が出る。しかし、埋まるのは1年後。さらに看護士の平均年齢が41歳と高年齢化しているため、全体に占める人件費の割合が多い。そのため、看護婦の補充が思うようにいかず、それがマンパワー不足を生んでいる。さらに「赤字」が問題視されていることもあって、「団塊退職」の準備をしておらず、年齢のバランスを欠く事態が予測され、すべてが悪循環となっている。他の公立病院ではすでに取り組んでいるところもあり、先を見据えた対策が必要だと思う。
それらは公立病院の宿命、とも言えるが現状はかなり厳しい。例えば、現在の空きベッド数が約120床。その最大の要因は医師・看護士の医療スタッフ不足で、手術や検査との兼ね合い、ハードワークなどのためにベッドを使えない状態になっている。ある時期、きちんとしたベッド数を決める、という作業も必要になってくると思う。
東北大からこちらに来たころ、言葉の荒さが気になった。「言葉が荒いが心はいい」という面
は確かにある。しかし相手は病者であり、通常の人とは違ってデリケートになっている。だから、「言葉遣いに気をつけて」ということを徹底して言った。
「患者を向いたサービス」「看護の質の保障」は働きやすい職場環境があり、さらに心身が健康でないと提供できない。だから、入院患者が重症化している現状では、人が保障されないとなかなかつらい。
共立病院は、地方公営企業法が全適となることが決まった。それは必ずしもバラ色ではない。だから、市も病院も勉強していかなければならない。いまは大変な時期だが、さまざまなものを検証し、自分たちの足跡を将来に向けての道標にする必要がある。「大きさは大きいけど質がだめ」と言われないように、それぞれが使命感を持って質の高い医療看護を提供していく必要がある。 |