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第117号
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2020年のいわき
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小松聖さんインタビュー
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DAY AFTER TOMORROW
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20年前の第九
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湯本童謡館
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風の通る家
どっしり根をはり、まっすぐに伸びた美しい木が、いわき市立美術館の企画展示室に立っている。「木の葉のはんが」。葉脈のリアルさが風合いを醸し、水色がアクセントになっている。いわき養護学校小学部の1年3、4、5組の子どもたち九人が力を合わせて作った。
子どもたちはまず、校庭で感触を楽しみながら落ち葉を拾い、気に入った葉に糊をつけて紙にはり、墨をつけ、絵の具を塗って、障子紙にあてて木の葉の版画を作った。絵の具は3色。その時々、色を変え、思い思いに混ぜた。
それから、紙をちぎって木の形に糊をつけた大きな紙にはりつけ、墨を塗って、木の版画を作った。そして木の葉の版画を形通りに破き、木の版画にはった。和紙は時間の経過とともに色が変わり、その鮮やかな色に先生たちも驚いた。
自閉症の子が多く、本来、集団での活動は苦手。普段、集団の時間は週に1時間しかない。でも9人で一緒に作っていると、やっぱり友達が何をしているのか気になり、動きを追う。それも子どもたちには勉強になる。
昨年の春に入学して、できるようになったことがたくさんある。自由に校舎を何周か走り回った後はちゃんと先生の話を聞けるし、給食の時には「いただきます」とみんなで言うまで待っていられ、自分でトイレにも行ける。
教室を飛び出し、校舎を走る。先生は必ず後を追う。最初はついて来られるのが嫌だけれど、そのうち気になって後ろを振り返る。ある瞬間、互いに目があって、手を繋いでも嫌でなくなれば、走るのはおしまい。
言葉に出てこない分、うれしいと先生に体やほっぺをくっつける。すると先生はぎゅっと抱きしめる。先生がちょっと元気がないと「どうしたの」という表情をする。思いやりが確かに育っている。
トランポリン、それに絵本が大好き。
春、子どもたちは2年生になる。みんなで作った木のように、まっすぐ大きくなあれ。
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