GIFアニメ 日々の新聞
CONTENTS
日々の新聞
風の通る家
いわきクロニクル
オンブズマン
編集後記
招待席

田人お伽草紙
草野天平の頁
HIBINO IN IWAKI
時のゆくえ
仲間たちの野辺送り
蔡國強といわきの物語
DUO
オリジナルショップ
定期購読
リンク集

 新型コロナウイルスの感染拡大で、この夏の東京オリンピック・パラリンピックが1年程度、延期されることが、3月24日に決まった。翌々日に楢葉町と広野町にまたがるJヴィレッジから全国に向けてスタートするはずだった聖火リレーも急きょ、中止された。
 雲行きはすでに、古代オリンピック発祥の地のギリシャ・オリンピア市のヘラ神殿跡で行われた、12日の採火式辺りからおかしかった。感染拡大を懸念して無観客のなか、古代衣装をまとった巫女に扮した女性が、太陽の光を集めて聖火をともした。
 前日、WHO(世界保健機構)のテドロス事務局長は、新型コロナウイルスについて世界的大流行を意味する「パンデミックと呼べる状態だ」と、パンデミック宣言をしていた。採火式のあとに始まった聖火リレーは、翌13日、人気映画俳優が走って沿道に観衆が殺到したために中止となり、以降、ギリシャ国内でのリレーは取りやめになった。
 19日のアテネでの東京への聖火の引き継ぎ式も、無観客で簡素化して行われた。その数日前からヨーロッパ、そしてアメリカでの感染拡大が目立つようになり、オリンピックの延期を求める声が国々や選手から高まり始めた。
 テドロス事務局長は23日、「パンデミックは加速している」と、世界的大流行がますます広がっている認識を示した。パンデミック宣言をした時、11万8千人ほどだった世界の感染者は33万人に増え、3日後の26日には44万人になった。

 アテネから特別輸送機で20日に宮城県東松島市の航空自衛隊松島基地に到着した聖火は、東日本大震災と原発事故で大きな被害を受けた宮城、岩手、福島の3県を2日ずつ巡って展示された。最終の展示は25日、海を臨む小名浜のアクアマリンパークで行われ、やわらかなオレンジ色の聖火がランタンから聖火皿に灯されて、2時間後、再びランタンに戻された。
 いま世界中に感染拡大している新型コロナウイルスが収束して、この聖火は走者たちの手から手へつながれ、日本中を駆け巡れるようになる。その意味で、聖火は祈りの火であり、歓喜の火になってトーチからトーチに移されていくのだろう。
 詳しいことはまだわからないが、聖火はしばらく福島県内に保管される。


日々の新聞風の通 る家いわきクロニクルオンブズマン情報
編集後記田人お伽草紙草野天平の頁日比野克彦のページ
フラガールオリジナルショップ定期購読リンク集


 
ホームへ
画面上へ