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 最近若手の研究者の中で、差別用語として指摘されているのが「地方」という言葉である。これに対する言葉は「中央」で、一般に東京を指す。中央があって地方である。中央(東京)だけが良いはずはないのだが、地方は悪い地域と思われ、思うから、地方人と指摘される人々は、どんどんコンプレックスを感じてしまう例がある。
 だから、中央・地方ではなく、東京もいわき市も地域とか地区と呼ぶのがよいそうだ。こうした土地とか場所を呼ぶのと同様に語られるのが方言である。ちょっとした辞典を見ると、2つに分けて次のように説明してい
る。
 「1つは国語が使用地域の相違によって、音韻・語彙・語法の点で相異なったもの。なまり。2つめは国の一地方だけで使われ、標準語と異なる言葉。いなかことば。くにことば」とある。「地方」という言葉同様、「方言」も差別用語と思ってよいと思う。方言を語る人は田舎人だと決めつけられるからだ。でも、「お国言葉」となると、なんだかユニークに思われる。
 その、お国言葉の奥深さの話をしてみたいと思う。失敗話、楽しい話、動植物の一つひとつをよく観察して名前が付けられている話など、生きた話をみなさんに紹介しようと思う。
 磐城のお国言葉が記録に現れるのは、豊臣秀吉が天下統一を果たした十六世紀末である。そのころ、岩城と京の都を数年ごとに往来していた猪苗代兼如(?―一六〇九)という連歌の宗匠がいた。もちろん彼は、ちゃき、ちゃきの磐城人である。当時の連歌の座においてたびたび語る彼の磐城弁の数々が仲間たちに覚えられ、笑い話になっていたという。
 その一つに「道のぬかり」がある。また落書きにさえも「奥州の岩城兼如に誘はれてをゝくの人の迷ひこそすれ」と、あったという。この落書きに対し、兼如は「誘はれで」と文字に濁を打って返歌したという。こうなると、さすがは連歌の宗匠、一枚上である。

(いわき市文化財保護審議委員)





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