第550号

550号
2026年 1月 31日

  政治の役割は国民を飢えさせないこと
        絶対に戦争をしないこと

 

 51回になる衆議院選挙が1月27日に公示された。新年を迎えてまだ10日という朝、新聞で「首相、衆院解散検討」と報道され(ネットでは9日夜)、4日後、23日召集の通常国会の冒頭で解散し、27日に公示、2月8日に投開票となることが明らかになった。その2日後には、立憲民主党と公明党が新党「中道改革連合」を結成した。
 なぜいまで、何のための解散なのか。通常国会の冒頭で解散すれば、2026年度当初予算を年度内に成立させるのは難しくなり、物価高対策も遅れ、日本維新の会と共同提出している衆議院定数削減法案も廃案になる。それも、真冬の一番寒く積雪の多い時期に、700億円もの巨額な費用を投じて突然、衆議院選挙をする大義とは何なのだろう。
 高市早苗首相は19日の記者会見の冒頭で「なぜ、今なのか。高市早苗が内閣総理大臣で良いのかどうか、今、主権者たる国民の皆さまに決めていただく、それしかない。そのように考えたからでございます」と説明したが、とうてい納得できるものではない。
 言われている通り、いまの高支持率で解散すれば単独過半数を回復できるだろうという思惑、なのだろう。そこに国民は存在しないし、政治と金の問題も解決しておらず、旧統一教会との関係も明らかになっていない。
 大義がないまま始まってしまった選挙戦。ここで、有権者のわたしたちが思い巡らさなければいけないのは、近い将来の国のかたちをどう考えていくかだ。なかでも、高市首相が2026年内に行う方針の、安全保障関連三文書の改定は、国際社会が歴史の転換期にあるからこそ、徹底した議論をして慎重に向き合わなければならない。憲法九条を持つ国なのだから。
 3文書とは日本の外交や防衛の基本的な進め方を定めた国家安全保障戦略(基本方針)、国家防衛戦略(目標と方法)、防衛力整備計画(5年間の計画)で、高市首相は防衛費のさらなる増額や武器輸出の制限の大幅な緩和、非核三原則の見直しの検討などを目指すという。
 俳優の菅原文太さん(2014年没、享年81)は生前、次のように話していた。「政治の役割は2つある。1つは国民を飢えさせないこと。安全な食べ物を食べさせること。もう1つは、これが最も大事です。絶対に戦争をしないこと。もし戦争に向けた動きが始まったら、一緒に戦争反対の気持ちを持ち続け戦いましょう」と。

 いわき市を含む福島四区には、国民民主の新人の山口洋太さん(35)、中道改革連合の前職の斎藤裕喜さん(46)、共産党の新人の熊谷智さん(46)、自民党の前職の坂本竜太郎さん(45)の4人が立候補している。


 特集 60歳のいわき 市制30周年のころ

みんなが真剣に考えた「いわきらしさ」
いまから3年前、市制30周年のころに光を当てる。革新市政の12年が終わって誕生した保守の中田武雄市政。それを引き継いだ岩城光英さんとの11年間を取材し、岩城さんに話を聞いた。

イメージアップ懇談会
いわきCOSMOS計画

岩城光英さんのはなし
先手を打ち、地域の独自性を出す
できなかった「いわき合衆市構想」
循環シティの核は自転車

当時のイメージアップ懇談会

 記事

2026衆議院選挙
衆議院選挙が1月27日に公示され、2月8日に投開票される。いわきなどの福島4区には
国民民主党新人の山口洋太さん(35)さん、中道改革連合の前職・斉藤裕喜さん(46)、共産党新人の熊谷智さん(46)、自民党前職の坂本竜太郎さん(45)が立候補した。斉藤さんと山口さんに1月17日、インタビューした。

斉藤裕喜さんのはなし
各国と協調し戦争を近づけない

山口洋太さんのはなし
議論を重ねて妥協点を見つける

 

異常気象と原発
大きな水害や夏の暑さなど地球温暖化の影響がさまざまなかたちで出ている。そうしたなか、本当に原発が地球温暖化対策に有効なのか。元気象庁仙台管区気象台の天気相談所長 島田栄二郎さんが「異常気象と原発」と題して話した。

島田栄二郎さんのはなし
原発は温暖化対策の切り札になるのか

進む地球温暖化
温暖化での日本の状況

原発と再生可能エネルギー
再生エネルギーで作った電力が棄てられている

二酸化炭素の排出を減らすために
送電線など供給体制を整備

浜岡原発のデータ不正操作と
再稼働から数時間で停止した柏崎刈羽原発のはなし
伊方原発以外は同じ業者に委託

 

まちがたり  苔のさと
北茨城市大津町五浦で苔関連の鉢植えや苔玉、コケテラリウムなどを販売し、体験講座を開いている高橋茂さんに話を聞いた。



 連載

阿武隈山地の絶滅危惧種 ㉕ 湯澤陽一
コヒロハハナヤスリ シダ類 絶滅危惧Ⅱ類

木漏れ日随想(57)佐藤晟雄
夜空のプラネタリウム


 コラム

刊Chronicle 安竜 昌弘

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