自然豊かな長野で、小学校の先生をしながら天体観測を楽しんでいた男がある日、亡き父に代わって代議士になり、総理大臣になった。政治にはまったくの素人。でも熱いハート、普通
の人々の目線とスタンス、はなしを聞く耳を持ち、自分の目で直接見ることを忘れない。その姿勢は周りの人々の意識を変え、さまざまな思惑がひしめく永田町や霞が関にも何かを気づかせた。
そんなドラマが昨年初夏、放送された。キムタクが総理大臣になった「CHANGE」。ちょうどアメリカでは大統領の予備選挙が行われ、オバマさんが民主党の大統領候補指名を確定させたころだった。日本では福田内閣が青色吐息で、夏に内閣改造をしたものの一カ月ほどで辞任を表明し、1年ごとに首相が替わる事態となった。
その後、オバマさんは「アメリカに変化がやってきた」と勝利宣言をし、1月20日、44代大統領に就任した。就任演説でオバマ大統領は「いま求められているのは新たな責任の時代」と、1人ひとりのアメリカ人が自分自身、アメリカ、世界に対する責任があると認識することを求めた。
新リーダーに沸くアメリカ。一方、日本は定額給付金を盛り込んだ二次補正予算で国会が揺れたりしている。給付金の総額は2兆円、それに伴う事務費が825億円。いわきでの給付額は54億5千万円、それに事務費が1億数千万円かかる。
多くの人々が「もっと別な使い道があるだろう」と考えているし、ほかに本質的に論議すべきものがたくさんある、とも思っている。自民党の国会議員だってそう。しかし定額給付金に時間を割き、そして実行しようとしている。
それなら、市町村単位で変えていくしかない。定額給付金だって、そのまちで有効な使い道をみんなで考えればいい。ただ、これまでのように行政や議会に任せていては難しい。その地域で暮らす人々がそれぞれ関心を持ち、考え、行動していくことが必要で、それはオバマ大統領が就任演説で求めたことにつながる。
そこに住む人々の意識が変われば、行政も議会も、国も変わる。
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