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 どうしてだろう、霞がかかって物事の輪郭があいまいで、はっきりしない。春のせいではない。ここのところずっとだから。漂う閉塞感がより濃厚になっている。
 例えば、3月2日の議場での櫛田市長の出馬表明。代表質問での表明はお決まりの儀式だが、何だかいつもと様子が違う。志道会の蛭田克議員と、政新会の遠藤重政議員の2人が「秋の市長選に出馬する考えは」と質問し、櫛田市長も「幅広い方々からの要請があれば対応していきたい」と堂々としていない。
 それに、市立病院改革プランの策定でのごたごた。このプランで新たに示されたのは、常磐病院を平成22年4月に廃院し、二次救急医療の継続を前提に民間の医療法人などに譲渡する、ということ。21年度には現金が枯渇してしまう財政的にかなり厳しい状況で、プランの策定を急がなければならないのはわかるが、そこにはやはり説明と議論が必要だろう。それをあいまいにして、何とか走り抜けようとするから混沌としてくる。
 これらはほんの一例で、多くの物事に霞がかかっている。霞をつくるさまざまなものを取り除くには、いわきのかたちをみんなで考えるしかない。何を大切に、どんなまちにしていくのか、大きな絵を描いてみる。そのベースがないからその場しのぎになって、足元が小刻みに動き、王道から逸れる。
 地方のことは地方で、自分たちで考えていく。そして自分のこと以外にも汗をかく。それぞれにアイディアは持っているはずで、それをどう生かすか。リーダーシップが問われるところでもある。
 ちょうどいい季節。清少納言も書いている。春はあけぼの、と。




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