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第9号
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伯父光太郎を語る
DAY AFTER TOMORROW
磐城のお国言葉
 




 「きりひと賛歌」という手塚マンガがある。人間が犬の姿に変わってしまう奇病“モンモウ病”をめぐる物語だ。風土病と思われていたその奇病は、実は村の鉱山のわき水に含まれる物質によるものだった。環境問題を考える時、その物語がいつも頭に浮かぶ。
 目には見えず、においもしない、変な味や耳障りな音がするわけでもなく、それとは気づかないうちに具合が悪くなっている。過去をさかのぼっても、環境汚染による被害は不意打ちで、原因が究明されるまでにかなりの労力と時間を要する。
 最近では茨城県・神栖町の有機ヒ素汚染の問題がそうだ。井戸水から環境基準の450倍もの高濃度のヒ素が検出された。住民は4年ぐらい前から自覚症状があり、小さな子どもに重い症状が出ていた。原因は旧日本軍との関連が強いと言われているが、終戦からすでに60年近い。
 環境の法整備がされ始めたのは昭和40年代半ばごろから。それも問題が起きて、後追いする形で対応されてきた。廃棄物の海洋投棄や自社敷地内での処理など、現在では考えられないことが、日常的に当たり前のように行われてきたという。
 それでも、どこに何が埋まっていて、何がビニールシートにくるんで置いてあって、という状況を知る人がいるうちはまだいい。しかし、そういう都合の悪いことは得てして、次に伝えられることなく人々の記憶から消えていってしまう。
 「少し前まであった四倉の野積みドラム缶など目に見えたり、また住民の運動が起こっているものはいい。本当に怖いのは、目にふれることなく、知られることなく存在しているもの」と、環境に詳しい人は語る。
 まず、どこに何が存在するのか実態を把握し、記録にきちっと残し、必要であれば定期的に環境調査もしていくことが大切だ。環境問題に時効はなく、いつ目覚めるかわからない時限爆弾でもある。




一本化のツケ
 町を歩いていると、いやに新しいラーメン屋さんが目につく。「いよいよ、いわきもラーメン戦争勃発か」と思い、以前取材をした「横浜ラーメン・とんこつ家」を訪ねた。すると、店主は、ツルリとした顔をして「この程度では、まだまだでしょう。本当にうまい、と思えるラーメン屋さんが続々出てきたときに、本当の勝負が始まると思いますよ」と言い放った▼思えば、いわきはフランチャイズが多い。幹線道路沿いは、どこの地方都市でも見られるような風景が連なっており、個性がない。同じ看板、同じレイアウト、同じ商品…。しかも、売り上げの何パーセントかは、本部に吸い上げられるわけだから、いわきの金は、外へ外へと出て行くことになる。結果 、地元経済はますます疲弊していく、わけだ▼いわきは合併都市の先駆けだ。なぜか平準化、一本化にこだわり続け、何とも個性のない、広いだけの都市になってしまった。一番の悲劇は、「いわきは1つ」という思想を前面 に押し出したために、それまで各地区が培ってきた文化が「公」になりにくくなってしまったことだろう▼本来、新しいものは、古いものより優れていなければ定着しない。しかし今の時代は、目新しさの連続で世の中が動いていく。ここは、無理につくった新しいものと、残った古いものとの見極めが必要ではないのか。店も祭りもイベントもシステムも、この辺ですべてをまな板の上に乗せ、よりよいものを残す検討をすべきだと思う。







高校野球

 高校野球というと、すぐ頭に浮かぶのが丸刈り。しかし、規則には「丸刈りにすること」という規定はなかった。いつからか、「高校野球をする場合は丸刈り」というムードが一般 化し、まるで規定でもあるように一人歩きしていた。それに「待った」をかけたのは、「丸刈りは強制ではない」という高野連役員のひと言だったような気がする。以来、呪いが解けたように、長めの髪が見られるようになった。
 市内の中学校男子生徒が強制性的に丸刈りにさせられていたころ、「僕は断固反対する。軍国主義の復活だ。許せない」と鼻息の荒い同僚がいた。その主張はエスカレートし、まるで「丸刈りが悪」でもあるような論調になった。すると、先輩がやんわり言った。
 「お坊さんはどうなるの。あれには意味があるはずだよ。好んで丸刈りにしている人だっている。悪いのは丸刈りそのものじゃなくて、髪型さえも管理しようとする教育体制じゃないの」 以来、同僚の丸刈りに対する論調はトーンダウンした。
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 甲子園をめざす、夏の高校野球福島県大会が11日から始まり、熱戦が繰り広げられている。参加は97校。このところ、いわき勢は低迷が続いている。とはいえ、負けても人生の敗北者ではない。


 




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