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プリティーガーデンの春の妖精「チューリップ」はそろそろシーズンオフが近づいている。白から赤やピンク系にバトンタッチして、見ごろは5月の第1週ぐらいまで。球根屋からおまけにもらったチューリップも咲き出し、そのグロテスクな色を初めて知ったゆう子さんは、くじで「はずれ」を引いたような気分をちょっと味わっている。
この時期、ガーデンは近くの幼稚園や保育園のお散歩コースにもなっていて、園児たちがチューリップを眺めながら「さいた、さいた」と歌ったりする。かわいらしくて、思わず手元にあった飴を1個ずつお土産に渡すと、「ありがとうございます」と元気な声で言われ、うれしくなるという。
宿根草が伸びてきたけれど、1日2時間の草むしりは欠かせない。農薬を使っていないから、冬眠から目覚めたばかりのような顔をしたカエルやトカゲ、テントウ虫にも遭遇する。すっかりみんなガーデンのかわいい住人になっていて、ゆう子さんは「おはよう」と声をかけたくなる。
タイツリソウ(ハートオブエンジェル)がきれいに咲いて、わすれな草も咲き始めて、アグロステンマがつぼみを持ち始め、ガーデンはすっかり春爛漫。黄モッコウバラ(1番最初に咲くバラ)はつぼみがたわわにつき、開花を待っている。5月中旬ごろには咲きそうだ。
5月に入ると遠くからの来訪客が増える。会津からは18人が見学に来る。コテージだけでは入りきらないので、ガーデンのテーブルと椅子も使ってお茶を飲んでもらう。晴れれば、とても気持ちいいはず。
ほかにも東京から2組の予約が入っているが、不思議にゴールデンウィークはがらがら。今年はかなり連続して休めるから、遠出する人が多いのかもしれない。
※チャートーコテージはいわき市平中神谷字北出口の志賀ゆう子さんの自宅庭「プリティーガーデン」にあるコテージ。コテージでは予約制(34−7798)でランチやお茶が楽しめるが、庭は自由に見ることができる。
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