|
今年の10月に岐阜県立美術館で展覧会を行います。「HIBINO DNA AND…」というタイトルを付けました。
岐阜は私が生まれ育った土地であります。その岐阜だからこそ行える展覧会にしたい、という発想から、一番最初に浮かんだことは、「作品を厳選して展示するのではなく、これまでの全ての作品を展示することが出来ないだろうか…」ということでした。私の作品は岐阜の実家の倉庫に保管してあります。運ぶのが近くて便利という安直!?な考えから、まずは走りだしました。となると美術館だけの展示室では足りなくなり、岐阜市内で展示可能な場所探しが始まりました。
地方都市にありがちな現象が、岐阜市でも起こっており、デパートがつぶれる、銀行が閉鎖する、商店が空く、などの市街地空洞化が始まっているのです。
岐阜市は名古屋市に電車で20分という距離にあり、今や名古屋のベッドタウンとなりつつあります。駅前に来年出来る43階建ての高層マンションの多くはトヨタが買い占めた、との状況が示すように、名古屋圏に吸収されようとしています。今までの岐阜市は城下町の誇りを持ち、天下統一・織田信長・楽市楽座、などのキーワードが付いて回ってきたのですが、これからは、そればかりではしっくりいかなくなってくるようです。
かたくなに伝統を守るのではなく、新しい岐阜の姿を築き上げていこう、そのきっかけとしての展覧会に付随する動きをしていきたい、と立ち上げたのが「DNA
AND PROJECT」です。
私はこれまでに、この新聞の発行のきっかけとなった、いわき市立美術館での個展とか、新潟で行っている「明後日新聞社」のきっかけとなった妻有アートトリエンナーレ、そして水戸芸術館で昨年行った一人万博、今年行っている九州国立博物館・太宰府天満宮での「アジア代表日本」など、街ぐるみでさまざまなプロジェクトを仕掛けてきました。それらの経験を生かして新たなDNAを岐阜に注ぎ込んでいきたいと思っています。さてさてどんなプロジェクトになるのやら…。
|