|
東京の青山墓地には良く足を運ぶ。墓地が好きというわけではなく、家から駅に行く近道が墓地を横切るコースだからである。青山墓地は広大な敷地なので、横切るコースも幾通
りもあり、よほどギリギリでないかぎりなるべく新しいコースを歩くようにしている。そうこうしていると墓にも目が肥えてくる。「いい墓だ」とうならせる墓もあれば、「ちょっとね」というものもある。観賞しながら歩いている訳ではないが、お墓参りという感覚ではなく、石のモニュメント野外彫刻会場を足早に巡る感覚である。
庶民的なものもあれば、けた外れの墓も青山墓地にはある。陸軍大佐××とか、著名な方とか、よくぞこんな大きな石があったもんだと、背景にそびえたっている六本木ヒルズの森タワーとはり合っているかのようである。四角い墓の小さな敷地の中に木が植えてあるものがいくつかあり、これは私の評価は高い。
そのなかでも紅梅のある墓があり、これは見事である。命日が梅の季節なのではないかと推測する。お墓参りにくると梅も見られる。供物の花を持参する必要もない。なんと素晴らしい!しかもこの梅が随分と日持ちが良い、かれこれ1月位
しっかりと咲いているのである。大地に特別なエネルギーがあるようにも思えてくる程だ。亡くなった季節に咲く花をその人の墓の横に植える。これはいける。是非お試しを?!
私にとっての未踏のエリアもまだまだある。近道をするために墓地を横切っているのに寄り道をしたら意味がないけれど、でもそんなことになるのも時間の問題のような気がする。見え隠れする墓石たちの中に気になる姿のものがいくつかある・・・。今度行く時は、寄り道できるように時間の余裕を持って近道をしよっと!
|