新潟県十日町市莇平(あざみひら)集落で毎年夏に「あざもひら演劇祭」を行っています。例年は東京藝大の学生とかが中心となって行っているのですが、今年は演劇祭に参加する団体を公募することにしました。この演劇祭に参加する条件は、集落に滞在しながら演劇を創作することになります。
莇平は、山の中の南向きの山肌にある集落です。斜面
にある村なので村の道はみな坂道。棚田の田畑があり、美味しいお米が収穫できます。現在世帯数は約20軒、人口は100人もいません。どの家にも屋号(家の名前)があり、村の人たちはお互いを屋号で呼び合います。冬は雪深く、屋根や道の雪かきが日常の作業になります。雪解けの水が苗植えの水田の用水になり、その清水が流れる小川に吹く風は夏でも涼やかです。
婦人協力隊、老人会、花の会などの集まりがあり、道普請という集まりではみんなで草むしりをしたりします。「茶もっこ」というのは、お茶をしながらお喋りすること。みんなこの地域の言葉での会話の時間を大事にしています。集落に流れている時間は、季節折々に変化する自然とそこで生活する人々が創り出しています。
その空間の中に私たちが滞在するひととき…。そこで気づくことがあります。それは昨日までの自分との隙間であったり、忘れそうな感情であったり、どこか遠くて近いような距離感であったり、そんなこんなが莇平で見えてきます。そうなった時に人はそれを誰かに伝えたくなり、そして表現という行為に向かっていきます。
あざみひらの場所で、あざみひらの人と、あざみひらに訪れたあなたと創っていくのが「あざみひら演劇祭」です。この演劇祭は参加団体も大地の芸術祭 妻有アートトリエンナーレ参加作品になります。詳しくは以下のページ参照してください。締め切りは2月18日になります! ご応募お待ちしてまーす。
http://www.echigo-tsumari.jp/news/2018/01/news_20180124_01
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