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キューバの第13回ハバナビエンナーレでTURNプロジェクトを展開しています。ハバナの高齢者施設と小学校に3人の日本人アーチストと2人のキューバアーチストがそれぞれの伝統的なものを携えて交流をし、その成果
物をそこで感じた言葉とともに展示し、アートの社会における新たな役割を提案し発信していくというものです。
これまでにブラジル、アルゼンチン、ペルー、エクアドルでも実施してきました。今回の伝統的なものとして日本からは鯉のぼりとしめ飾り。キューバからはヤレイ(植物)帽子とパパロテ(キューバ凧)。しめ飾りとヤレイ帽子が高齢者施設で交わりながらそれなりに変容していきます。鯉のぼりとキューバ凧も小学校で交わりながらそれなりに変容していくのです。そんな中でさりげない会話や、所作の中から物語が生まれてきます。所変われば様々なことが変わっています。ましてキューバでは…。
TURNする度に様々な発見があるのですが、つい最近の出来事として、4月12日の開幕が迫ったある日、予定していた小学校のエントランスでのTURNの展示場所が使えないとの連絡が入りました。1カ月前に校長先生と下見をして許可をもらった場所なのにノ。教育大臣的な立場の人の許可が下りていないから、ということらしいのです。校長もビエンナーレ事務局のディレクターも一気に弱気になり「ごめんなさい、私たちのミスです」としょげ返りました。ここまでは、日本でもありえなくもないことです。
ここからが驚きの展開。キューバのTURNアーチストのヨハンが、「開幕直前には毎日夜8時からアーチストが直接、国と話ができる会議があるから、そこにこの問題をあげる!」と言い出したのです。そんな会議があるのか?
校長もディレクターも動かないこの状況なのにノ。そして、その日のうちになんと「許可が出た!」との報告が届きます。直前に起こる様々な課題を素早く解決するためにこのようなシステムが生まれたらしいのです。この考え方は正しいのかどうなのか?
日本だと「そうはならないように準備をしなきゃ、でしょ」となり、危機管理は責任所在に意味が変換されがちですが、キューバのこの直接対話、現場対応、そしてアーチストの発言機会創出の発想は、大変興味深いものでした。
アーチストの視点でしか伝わらないことが、確実にあるのです。まして前例にないことを行う時には…。
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