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Katsuhiko hibino in Iwaki 2001
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知るということ

日比野克彦写真

 世の中の事のどれだけのことを知ればいいのだろうか?政治、経済、文化、歴史、科学、社会、知っても知ってもキリがない。テレビでは最新のニュースを毎日報道し、書店では新刊が連日平積みにされ、そして新聞は朝夕と情報を印刷している。どうしてそんなにいろいろなことを知らせようとするの?「知りたい!」という需要があるから。早く知りたい、人が知らないことを知りたい、知らなかったことを知りたい、たくさん知りたい、そんなことを願っている輩がいるから情報屋はこの世の中にはびこっている。
 2年まえに「〜らしい姿」という35ミリの15分の映画を創った。都会の中に住む自閉症の男と山あいに住む野心家の女の物語である。男は過剰な情報に対応できなくなり、人に会うことを拒否し都会の中で部屋にひきこもり遠近感をなくしていく、女は人もいなく、何もない田舎に飽き飽きしここから離れて山の向こうに行きたいといつも背伸びをしている。そんな二人がある時突然入れ代わる、女は雑踏で溢れかえる都会のまん中に、男は田舎のなにもない山の中に現れる。そんな環境が激変した中で、しかし二人はとまどってしまう、女は人にもまれて背伸びさえできない、向こうを見ようとする行為さえできない、しかたなく彼女はしゃがみ込む。男はなにもない草原のまん中ではるか彼方にある山を見て遠近感をますますなくし、自分の位置さえわからなくなる。
 この二人は何を知りたかったのだろうか?知りたかったことを知った先には何があったのだろうか?知りたいことを知ることはどういうことになるのだろうか。
 いろいろなことが知りたいという目的は自分の事が知りたいということなのだろうか?いろいろなことを知れば、自分のことが知れるのだろうか?
 それは知る人の姿勢なんだと思う、多くを知ろうとしても無駄な行為である、自分の自分らしい姿をもって接していかないと何も知ることはできない。
 情報っていうのは新しいことを知らせてくれるものではなくって、新しい自分を気付かせてくれるものなんだと思う。





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