GIFアニメ 日々の新聞
CONTENTS 日比野克彦のページ
DAY AFTER TOMORROW
Katsuhiko hibino in Iwaki 2001
日比野克彦特集 新聞販売
しんぶんのおりこみチラシのしんぶんのおりこみ
日々の新聞
風の通る家
いわきクロニクル
オンブズマン
編集後記
招待席

田人お伽草紙
草野天平の頁
HIBINO IN IWAKI
時のゆくえ
仲間たちの野辺送り
蔡國強といわきの物語
DUO
オリジナルショップ
定期購読
リンク集
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41
42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62
63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83
84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104
105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125
126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146
147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167
168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188
189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207    



 富山県氷見市でのアートプロジェクト「ヒミング」というものに参加して今年で5年目になる。富山湾に面 した漁港で、海につながる川べりには、昔ながらの民家、屋敷、倉がある町である。その風情を現代に生かしていこうというのがヒミングの活動目的である。
 倉をギャラリーに改装し、作家を招待してレジデンスしながら作品を制作展示するということを行ったり、伝馬船という木造船を復活させたりしている。私もこの夏に水辺の風景をプランニングする、というワークショップをヒミングで行った。
 5年目ともなると何人かの地元民とも知り合いになり、氷見ならではの楽しみ方も教えてもらえるようになる。伝馬船に乗って沖合にある唐島に渡った。その島の海に漁師と一緒に潜って、岩ガキ採るを手伝った。これが面 白い!最初はどこにいるのかわからなかったが、そのうち目も慣れてきて、バールの使い方のコツも覚え、30個ほどの岩ガキを収穫した。
 「みんなで食うか!」と言う漁師の言葉を「待ってました!」とばかりに陸に上がって、殻をむいて、生で食う!なんと美味!。傍らではヒミングの仲間が流しそうめんを川の前の倉の前でやっている。「カキも流すか!」そんな無茶な!贅沢な!という間もなく、カキが竹を割った水路に流れていく。その摩訶不思議な風景にみんな大騒ぎである。
 カキが逃げていく!カキが生き返った!竹の節にカキが当たると「ピョコン」とカキが跳ねる。その姿が、まるで生きているかのように、なにか小動物のようである。カキの生け食い、踊り食いである。漁師が言った。「アートプロジェクトもいいけど、楽しみがなくちゃね。まずは楽しんで、時々そのついでにヒミングやればいいよ」。
 そのお言葉もろとも「ごちそうさまでした」。流しカキを来年もやりにまた、氷見に来ようと強く思ってしまいました。
(アーティスト)
※紙面に掲載される画像はモノクロになります。




日々の新聞風の通 る家いわきクロニクルオンブズマン情報
編集後記田人お伽草紙草野天平の頁日比野克彦のページ
フラガールオリジナルショップ定期購読リンク集


 
  ホームへ画面上へ