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Katsuhiko hibino in Iwaki 2001
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 台湾には多様な文化がある。日本でいう先住民族は台湾では原住民族と言います(先住民という言い方だと、現在は住んでいないという意味になるということで先住民とは言わない)。台湾政府が現在公認している原住民族は十六部族にものぼります。台湾の島の西側には台北や高雄などの大都市があり、私も何度か言ったことはありましたが、先月初めて原住民族の集落が多くある東側の町をいくつか訪ねる機会があり、そのなかでアミ族の人たちと会うことができました。
 私の、この日にしか行けないという日程が偶然にもアミ族の豊年祭りの当日で、「男子は三日間昼夜を問わず踊り続ける」という、過酷で賑やかなものでした。八つの階級(年功序列)があり、各階級から最低でも四人は踊っていなくてはならないというルールだそうです(つまり選手交代ありの耐久パフォーマンスです)。
 各階級は平均して十五人ほどいるので、三シフトくらいのシステムなのかな・・・(あくまでも予想です)。最終日の最後の時間には全員が総出で輪になって踊ります。その一番盛り上がっている日に、私は初めて台湾原住民と出会いました。
 到着するなり原住民の祭りと出合い、踊りの輪の中(ここで言う輪の中とは、踊りに参加するのではなく。まさに輪の中にできた場所の意味)に招かれて、来賓の方々と思われる人たちとの食事が始まりました。
 踊りが続けられる輪の中で、祝宴の準備(机を運ぶ、椅子を並べる、テーブルクロスを敷く、料理を運ぶ)から、祝宴本番、片付けがありました。その間、踊りは淡々と続きます。その段取りの良さは、長年のしきたりで鍛えられた動きでした。
 そして一番驚いたのは、祝宴の後に、祭りの反省会も踊りの輪の中の場所で各階級のリーダー格が集まって行われたことです。食事が終わり、しばらくすると、会議用の机と椅子の配置になり、人が集まり会議が始まりました。すると、激しく叱っている年配の方がいるのです。通 訳の人に内容を聞くと「政治的なことで、地元権力者に対する反抗的な行為があったので、それに対しての指導」とのこと。来賓の中に地元政治家がいたらしいのです。
 地元とは、国とは、部族とは・・・。先日、古代人が台湾の東海岸から日本の島に渡って来たという説を、実際にやってみる試みが行われました。言語的には台湾を原郷にしてオーストロネシア語族というものがあいます。これは、東はマダガスカルから西はニュージーランドと、広範囲に及んでいます。みんなどこかで繋がっています。来年にアミ族のアーティストを日本で紹介する予定です。

(アーティスト)
 

 
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