GIFアニメ 日々の新聞
CONTENTS 日比野克彦のページ
DAY AFTER TOMORROW
Katsuhiko hibino in Iwaki 2001
日比野克彦特集 新聞販売
しんぶんのおりこみチラシのしんぶんのおりこみ
日々の新聞
風の通る家
いわきクロニクル
オンブズマン
編集後記
招待席

田人お伽草紙
草野天平の頁
HIBINO IN IWAKI
時のゆくえ
仲間たちの野辺送り
蔡國強といわきの物語
DUO
オリジナルショップ
定期購読
リンク集
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41
42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62
63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83
84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104
105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125
126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146
147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167
168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188
189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207    




左から母見音、父彰男、叔父尚悟

 墓石をずらすと、四角い口が開いており、小さな空間があります。そこから、4年前の母の骨が入っている白い袋が、見えました。その横に父の骨が入っている白い袋を置きました。お墓の役割があらためてわかりました。
 墓石の前には父方、母方の親戚がいて、みんなでお参りをしました。父と母が最初に暮らした日比野家の実家は、岐阜市矢島町という場所です。岐阜城がある金華山にほど近い井奈波神社の参道を出たところにあります。その近くの料理屋さんで食事をとりました。
 母は長女で下に5人の弟がいます。父は三男で姉と妹の五人兄弟。なので、母方の親戚 では、私がいとこの中では一番上ですが、父方のいとこが集まると、下の方になります。親戚 の平均年齢も母方が勝ります。長いテーブル席に、右側と左側で親戚 が対面して座ります。昔話に花が咲きます。
 母には1歳年下の弟(庄吾)がいます。そのおじさんが話し始めました。
 「日比野さんと姉のデートに、姉が俺を連れて行ったことがあった。なんで俺を連れて行ったのかとあとから聞いたら、弟を優しくしてくれる人かどうかを見たかった、それで、結果 、2人は一緒になった」と。
 父は、母の弟たちの面倒をよくみていました。姉を慕う弟たちの兄貴でもあったのです。弟がいなかった父には、可愛い弟たちだったのでしょう。日比野の五人兄弟のうち3人はみな東京に出て行きましたが、長男の博一おじさんだけが、本家に残っていました。博一の長男の雄一が話しました。
 「一番最初に長女が東京に行くと、次々と兄弟が岐阜を離れて東京に行くようになった。そんな時に、あやおおじさん(私の父のこと)は『俺が行ってまうと、兄貴が岐阜に1人になってしまうで、俺は岐阜におる』と言っとった」と。
 そんな父の話をしながら、食事をしました。お寺の鐘が「ゴーン」と鳴りました。部屋の窓の向こうに鐘突き堂が見えます。いとこの雄ちゃんが「あのお寺の娘は、たみこの同級生やろ」。すると、たみちゃんが食事の手を休めて窓のそばに駆け寄って行き、鐘の音の方向に目をやりました。昔の記憶をたどりながら…。
 「それにしても何時の鐘なんだろうね」
(アーティスト)
※紙面に掲載される画像はモノクロになります。




日々の新聞風の通 る家いわきクロニクルオンブズマン情報
編集後記田人お伽草紙草野天平の頁日比野克彦のページ
フラガールオリジナルショップ定期購読リンク集


 
  ホームへ画面上へ