10月19日に金沢21世紀美術館で「楽日初日」を行います。
これは、2007年4月から始まった日比野克彦アートプロジェクト「ホーム→アンド←アウェー」方式の楽日に行うものです。2年間で「明後日朝顔プロジェクト21」と「meets
NODA [But-a-I]」という2つの大きな活動を金沢の市民を中心とした人々と共に行ってきましたが、これらの活動で育んできた「種」をテーマに、[But-a-I]という檜で作った舞台で、「ホーム→アンド←アウェー」方式の行事として行います。
「楽日初日」とは、「ホーム→アンド←アウェー」方式を次なるアクションへと繋いでくれる行事なのです。その進行台本のほんの一部をご紹介します。
楽日初日
楽日の幕 (展示室13)
◆一場【絵を見る観客とその姿を見る観客】[But-a-I]が美術館にきた観客を迎え入れている。絵を見ている人たちを[But-a-I]から見ている。10分おきにブザーがなり、灯りが変わる。
◆二場【行事の支度】川(檜舞台と客席の間の空間)にあるハイフン(刺繍種)が左岸(檜舞台)に上がる。
ハイフンは行事(楽日初日)に向けての川岸(檜舞台手前)に4枚が吊られ、4枚が岸に設営される。照明は天井灯りになり、ブザー停止。支度が出来たら舞台照明になる。
◆二場【種を育てる種は人】川には石(段ボールブロック)が並べられ、観客がいる。右岸にも観客。13室に訪れる観客も平常通
りいる。一般観客は左岸に通常のルートで上がることが出来る。そして左岸経由で右岸にも行ける状態になっている。照明暗転、ブザー鳴る。舞台照明点灯。
役者「種は人」が左岸舞台の上手下手より2人ずつ登場する。
左岸舞台の岸に据えてあるハイフンの前に座り、種を育て始める。ハイフンが90度回転、ハイフンの奥から「種は人」が現れ、ペアでハイフン越しに対面
する。刺繍し続ける。
◆三場【移動する種】
◆四場【金沢集結・待つ時間】
◆五場【何処かへ…】
◆五場【アウェーへ移動準備を始める】…
さて。この先、種がどこへ移動するのか見届けたい人は、19日、金沢21世紀美術館に来て下さい。
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