GIFアニメ 日々の新聞
CONTENTS 日比野克彦のページ
DAY AFTER TOMORROW
Katsuhiko hibino in Iwaki 2001
日比野克彦特集 新聞販売
しんぶんのおりこみチラシのしんぶんのおりこみ
日々の新聞
風の通る家
いわきクロニクル
オンブズマン
編集後記
招待席

田人お伽草紙
草野天平の頁
HIBINO IN IWAKI
時のゆくえ
仲間たちの野辺送り
蔡國強といわきの物語
DUO
オリジナルショップ
定期購読
リンク集
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41
42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62
63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83
84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104
105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125
126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146
147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167
168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188
189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207    






 「種は船」という作品は、種の形をした船である。明後日朝顔の種が全国に広がっていくにつれて人もつられて移動する様子が、制作の動機になった。2007年は金沢21世紀美術館で3隻を制作した。名前は「莇平丸」「金沢丸」「明後日丸」。2008年に横浜トリエンナーレ周辺イベントで2隻。「Yokotori丸」「Y150丸」。そして鹿児島で「太陽丸」と「月丸」の2隻。鹿児島で制作するのが通算6号・7号となるのだが、この2隻はまだ完成してはいない。
 6号の太陽丸は防水加工を施す作業が残っており、2009年2月に錦江湾に進水予定である。7号の月丸はまだ姿かたちもなく、私のデザインも出来ていない。しかし造船所は決まっている。それは種子島。そしてこの2つの船が出会う日も決まっている。それは2009年7月22日、皆既日食の日。太陽丸と月丸は洋上で出会い、重なり、その時皆既日食が起こる、という段取りである。
 種子島には今は使っていない造船所があり、全てがそろっている。「種は船」を造るには実に相応しいところである。しかし肝心な人が十分に集まっていない。「作りたい!」という話は種子島の人と会うたびに聞こえてきて気勢は上がるのだが、実行に誰も移らない。太陽丸の出来具合を横目で見ながら、ついでに造ってくれないかなという「月」的な姿勢が垣間見える。のんびりしているという言い方もあるし、まあ自由でマイペースな土地柄である。
 太陽丸を制作した造船所は、もともと南日本新聞の印刷所であった。大型印刷機があった場所の記憶を「種は船」に留めるために、船の船体表面には制作した当日の朝刊に色を塗って、モザイク状に細かく切って1枚1枚丁寧に貼り付けていった。キャビンのデザインは鹿児島のランドマークである桜島をモチーフにしている。
 この7隻の数をもっと増やしていきたい。明後日朝顔の種が広がっていったように、「種は船」を見た人が、その想いを運んでいってもらいたい。次はどこにこの種が植えられていくのだろうか。楽しみである。
(アーティスト)




日々の新聞風の通 る家いわきクロニクルオンブズマン情報
編集後記田人お伽草紙草野天平の頁日比野克彦のページ
フラガールオリジナルショップ定期購読リンク集


 
  ホームへ画面上へ