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Katsuhiko hibino in Iwaki 2001
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 伊豆七島は、伊豆大島、利島、新島、神津島、三宅島、御蔵島、八丈島からなる。行政区は東京都である。昨年は伊豆大島に台風が直撃したニュースが記憶に新しい。私は3年前から三宅島を東京都が支援しているアートプロジェクトで度々訪れている。今年の仕事始めは三宅島であった。1月4日から7日まで滞在して公開制作を行ってきた。
  三宅島は周囲が40H弱でほぼ山手線と同じ距離である。中央には噴火口があるために立ち入り禁止区域となっていて、今でも噴煙をあげている。日によってガスの濃度が強かったりすると、島内放送で警戒アナウンスが流れる。最近の大きな噴火は2000年の6月にあり、全島民が島外避難した。それ以前の大きな噴火は1940年、1962年、1983年、とほぼ20年周期で起こっていて、そのつど溶岩が流れ、家屋、学校、神社、牧場などが被害にあっている。爆発が収まると島民は島に戻り、生活を再開する。そんな島を一周しながら8枚の絵を描いてきた。
  海岸に溶岩が流れて出来た眼鏡岩、溶岩で潰された学校の校舎、溶岩の中から芽生えている植物、海岸から見える富士山と夕陽、森の中のカルデラ湖などなど、三宅島の場所が持っているエネルギーを身体に取り込みながら絵筆をふるった仕事始めであった。「20年周期となると2020年あたりだね…。溶岩が見えなくなるぐらい植物が育っているだろうね。そのころにまたどこがどうなるのだろうね」などと地元の人と話した。
  伊豆七島が島から7つ全部見えるのは三宅島だけだという。その三宅島の大久保浜という海岸からは伊豆半島が見え、その後ろに富士山が見える。最初その姿を見たときに、あまりの巨大さに目を疑った。これまで夏にしか来たことがなかったので、見えなかったらしい。静岡あたりから新幹線の車窓から見る富士山のほうが距離的には近いはずなのに、三宅島からみる富士山のほうが巨大に見える。周りに比較するものが、島しかないからだろう。ひときわ高く、凛々しく、雄大にそびえている。そこでしか体験できないものがある。
  三宅島にくる時は船で6時間かけて来た。帰りは飛行機で45分で羽田に着いた。三宅島空港を飛び立って、島を見たときに改めて思った。火山の山が海に浮かんでいる、その山の裾野に島の人たちは住んでいる。火山は今日もモクモク煙を出していた。飛行機が飛ぶのはガスの量 と風向き次第。60パーセントは欠航する。
(アーティスト)
※紙面に掲載される画像はモノクロになります。




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