いよいよ2006年FIFAワールドカップ・ドイツ大会が近づいてまいりました。3回目の出場となる日本は果
たしていかなる結果を残すのでありましょうか。まずは予選グループを突破したいところではありますが、そうは問屋は卸してはくれません。今回の予選の相手は、みなさんご存知のとおり「オーストラリア・クロアチア・ブラジル」であります。私はそれぞれの国を先日訪ねて参りました。そこでのサッカーの印象などをお伝えいたしたいと存じます。
まずは初戦のオーストラリアから…。「スポーツ大好き!」。この国はスポーツ天国の雰囲気があります。楽しむ!週末には仕事なんて絶対しない!家族とか遊び仲間とか、地域のつながりとかを大切にする。電気工事の人間はいつも車にサーフボードを積んでおり、電柱に登っているときに、海にいい波が見えたら、すぐ降りて、ボード抱えて海の沖に出るという話があるほど。いつでもどこでも手軽にスポーツできる環境があり、楽しいことは何よりも優先するというオージー気質があるのです。
2戦目のクロアチア…。「命賭けてます」。この国は旧ユーゴスラビアでの紛争は治まってはいるものの、まだ人民の心の根には深いものがあるようでした。首都ザグレブのクラブチームで昔三浦カズ選手も在籍したことのあるディナモザグレブのサポーターの人と話したのですが、「私の従兄弟はセビリアに殺された。セビリアのチームには絶対に負けられない」とスタジアムの敷地内にある慰霊碑の前で語ってくれました。
3戦目のブラジル…。「ジンガのリズムで!」。この国はファベーラという低所得階層の人たちもいれば、コパカバーナのような近辺に豪華な暮らしをしている人々もいますが、ジンガのリズムを踊りだせば、関係ないという感じです。カーニバルでの騒ぎっぷりがそうであるように、踊れれば誰でも主役になれるのです。ブラジルにはお土産品の種類が極端に少なく、これはあまりものにこだわっていないせいかと思われます。
ということで日本は予選を突破できるのか?答えは何事に秀でるにも、やはりこだわりが必要なのです。日本は何にこだわっているのか?それがいまいちはっきりしないところがやばいところかな…?
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