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水中写生大会を瀬戸内海の粟島で行いました。文字通
り水の中での写生大会です。シュノーケリングをしながら絵を描きます。これが実に楽しいのです。
海に行ってやることは、泳ぐか、潜って魚などを観察するか、あとはマリンスポーツになります。それ以外の海へのアクセスの仕方というと、釣りをしたり、銛(もり)で魚をついたり、と海の獲物を捕獲しようとします。私も海にもっと親しみを持ちたいと思った時に、漁師のように何か海で収穫したい! ということで、始めたのが・・・海の中で絵を描くということです。
白い紙を海の中に持ち込み、自分が海の中で時間を過ごすこと、絵という獲物が収穫できるのです。海からあがって来て一言「絵をとったどー!」です。海の中で絵を描いていると、地上とは全く違う時間が流れているのが実感できます。ただ単に海の底の魚を眺めているよりも、絵を描くことによって、よく見るようになり、自分と目の前の風景だけの時間が何にも邪魔されずに流れていくのです。そして、体が水中で浮かんでいることによって、いつもは重力のある世界で絵を描いているのが、浮遊しながら描く、足が地についていなくって、フワフワしながら手を動かすと、なんとも不思議な感覚になるのです。
海底の様子を描く者、半分水中、半分空という絵を描く者、白い画面
に映った波の模様を描く者、みんなで海の中で半日時間を過ごしました。日頃は地上で過ごす人間が海の中を見つめる。海の表面
でなく、水の中の世界を見ようとするその姿勢は、地上での思考の広がりにも自ずと繋がります。絵を描く行為は陸上だけのものではありません。私たちが常識だと思っているほとんどのことは、自分たちで思い込んでいるだけのことです。その一線を乗り越えて見ると、そこには新たな発見があるのです。是非みなさんも水中で絵を描いてみてはいかがでしょうか。
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