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「HIBINO DATE ON OUR TIMES」というタイトルの日比野克彦の個展をいわき市立美術館で行ったのは2001年の9月のことだった。9月12日に私は美術館のエントランスに設置された幅10m高さ2.4mの真っ白いキャンバスの前に立っていた。
その前日の2001年9月11日ニューヨークではツインタワーに飛行機が突っ込んでいく自爆同時多発テロが起こり、世界中を凍りつかせていた。私もその映像をテレビの画面
に釘づけになって見ていた。頂点を極めているように見えるNYの都市にそれを拒否するものが牙をむいた瞬間。盤石の国家はありえない。盛者必衰の理を顕す。予期せぬ
ことが起こることの動揺。人間の歴史が繰り返してきた残酷な場面
。私は大きな白いキャンバスに絵を描き始めた。
あれから10年、再び、私はいわき市立美術館を訪ねていた。自分にとっての一番思い出深い場所は、個展のために運送されてきた作品が設営してあった館内の展示室ではなく、9.11の翌日に、自分の中では処理しきれない映像を抱え、自分が必死にそれを大きな画面
に問いただしていた、エントランスの外壁であった。
2011年3月11日、私は生まれ故郷の岐阜にいた。東北ではマグニチュード9.0の地震が起こり、津波が沿岸部を襲い、世界中を凍りつかせていた。私もその映像をテレビの画面
に釘付けになって見ていた。防災に対しては充分な対策、準備をしていたかのように見える日本の東北の地域にもそれを上回る規模の災害が起こった瞬間。完璧な防災の国家はありえない。予期せぬ
ことが起こることの動揺。自然の力が繰り返してきた残酷な場面
。私は大きな壁飾りをみんなでつくり始めた。
いわき市立美術館で今月6月4日から「ハートマーク?ビューイング」というタイトルの壁飾りを作るワークショップをやっています。
「HIBINO DATE ON OUR TIMES」のページが重なっていきます。
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