GIFアニメ 日々の新聞
CONTENTS 日比野克彦のページ
DAY AFTER TOMORROW
Katsuhiko hibino in Iwaki 2001
日比野克彦特集 新聞販売
しんぶんのおりこみチラシのしんぶんのおりこみ
日々の新聞
風の通る家
いわきクロニクル
オンブズマン
編集後記
招待席

田人お伽草紙
草野天平の頁
HIBINO IN IWAKI
時のゆくえ
仲間たちの野辺送り
蔡國強といわきの物語
DUO
オリジナルショップ
定期購読
リンク集
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41
42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62
63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83
84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104
105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125
126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146
147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167
168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188
189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207    



 ヒビノホスピタルvol.68が2月6日に行われた。これは私が茨城県内各地で1998年から行っているワークショップ。今回のタイトルは「探し物を見つけにノ」午後1時半に北茨城市大津港にある「漁業歴史資料館よう・そろー」に参加者が集まりました。
  3歳から86歳、学校の先生、中学生、親子連れ、障がいを持った方など、色とりどりなメンバーです。6つのグループごとに机を囲んで、まずは自己紹介。その際のキーワードは「私がなくしたもの、忘れたもの」。初対面 同士でも、なんとなくその人となりが見えてきます。
 「年末に結婚指輪をなくしたんです。銭湯かなと思って探したけれど見つかりませんでした」「忘れ物はしたことがありません!」などなど。笑い声も聞こえてきて、最初の緊張感も次第にほぐれてきました。
 「よう・そろー」には地元の祭りに登場する大きな木造船が展示してあります。東日本大震災の際にはこの施設も水に浸かり、この地域では死者五名、行方不明者1名という被害を受けました。復活するまで2年半がかかり、再開後には震災を伝える展示が加わりました。海には宇宙の大きな大きな地球サイズの時間から、私たちの記憶のヒトのサイズの時間まで、波が今日も刻み続けています。
 自己紹介がてらの忘れ物話の次は、浜辺に移動します。そこで自分の忘れ物、なくしものを探します。浜にはいろいろなものが流れてきたりしています、そのなかでふと自分の目に止まり、手にするものには、何か自分が探しているものと似ていたり、なぜだかなくしたものだったりするのかもしれません。この日はまだ寒く、突然みんなでおしくらまんじゅうもしました。それもこの日の記憶にもなっていきます。
 「よう・そろー」に戻り、拾ってきたものをスケッチします。貝殻、流木の定番から、プラスチックのキャラクター、電球、網などなど、こまめに観察して自分の探してみつけたものを描写 します。そしてその絵に「しかし、それはまるで、私が昔なくした…のようだ。」の書き出しでお話を書き添えます。
 次に自分のものが隣の人が探してきたものに変容していく形を想像してスケッチし、それに「それから…年が経ち。それは…になりました。」と書き添えます。これをグループ内でつなげていくと、6人がループした「忘れ物を探しにノ」の物語が出来上がります。
(以下一部抜粋)
しかし、それはまるで私が昔なくした小さかった時の手のひらの貝のようだ。そしてそれから十7年が経ち、それは空に向かってがんばって羽ばたいていこうとするようになりました。しかし、それはまるで私がなくしたココロのマッチのようだった。そしてそれから30年が経ち、それは、ひとつの芽を出したかと思うと、ニョキニョキと空を目指して育っていきました。 きっといつまでも、なくしたりして、みつけたり、忘れたりして、探したりは続いていく…。 
(アーティスト)
 




日々の新聞風の通 る家いわきクロニクルオンブズマン情報
編集後記田人お伽草紙草野天平の頁日比野克彦のページ
フラガールオリジナルショップ定期購読リンク集


 
  ホームへ画面上へ