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Katsuhiko hibino in Iwaki 2001
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 冬になるとみかんを箱買いし、パイナップルや桃の缶 詰をシロップごと食べていた。友達の苺畑に行き2、3個がくっついたような苺にびっくりしたり、スイカ畑で食べたスイカが熱くてびっくりしたり…。私が小学生だった昭和40年代の話である。
 バナナは、よく祖母が大きな房ごと買ってきていた。祖母はバナナのことをバナと呼んでいた。熱を出して食欲がない時に口に含んだ、母親が擦ったリンゴは格別 うまかったなあ。懐かしい思い出が果物の味とともに体を駆け巡る。
 で、私が一番好きな果物は何かと考えると、ぶどうかな。房から粒をひとつひとつ取って口に運び、つるっと皮から中身を吸い込む。この繰り返しを続ける。これは他の果 物にはない魅力? である。
 ぶどうは加工すればレーズンもよし、ワインもよしと、大変優秀な果 物である。大人になればワインの思い出も多くなる。ワインの日本での産地は甲州とか十勝が有名であるが、福島でもワインつくりが震災後の復興支援産業として始まるということで、先日そのワイナリーを訪ねた。郡山市逢瀬にできた「ふくしま逢瀬ワイナリー」である。
 紅葉真っ盛りの山の中に、芝生のエントランスを構えた一見文化施設と見惑うオシャレな建物は、10月27日に竣工式が行われたばかり。建物の中の醸造する大きな機械(ドイツ製とクロアチア製)もピカピカであった。その鍛金の技術で成形された銅制の三次局面 などは巨大な工芸作品のようで、稼働するまでは美術館として鑑賞させてもいいのでは、と思える。
 いくつも並ぶ金属のタンクなどはSFのロケット基地のようで、これまた科学博物館のようでもある。しかしもうしばらくすると原料のぶどうが運ばれてきて稼働し始め、香りも充満するワイナリーへと変わっていく。これまでになかった新しい産業が生まれる現場にはワクワク感とドキドキ感が入り交じり、関係者の大きな決意が伝わってきた。
 いつの日かその液体を口にした時に、この時のことを思い出して、またひとつ果 物の思い出が増えることだろう。楽しみに待っていたい。
(アーティスト)
 




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