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Katsuhiko hibino in Iwaki 2001
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 朝顔を育てることになったのは、ほんの些細な「キッカケ」だった。今月の「そのとき時代は動いた」は2003年5月24日。私が初めて新潟の莇平の村のみんなと対面 した日にあててみました。(NHK松平アナ風)
 その日「私たちはアートなんて、てんで解らないから、いったい何を日比野さんはこの村でやろうとするの?」という鋭い?質問に私はさらされていた。この時はまだ「明後日新聞社」をこの村の廃校になった小学校を舞台にして展開をしていくことだけが決まっていた。内容は、私達が村人達を取材して新聞の記事を書いていこう、という企画だが、肝心なところが欠けている。つまりこちら側の一方通行でしかない、村人達が参加する、もしくは中心になるという要素が希薄なのである。
 そんなとき、村のおばあちゃんが言った。「わざわざ東京からお客さんが来るというから、小学校の庭に花を植えておいたよ、私達が出来ることといったらそれぐらいだから」。この一言が時代を動かすキッカケになったのである。
 私は「これだ!」と思い、すかさず「みんなで花を育てましょう!」と提案した。「夏だから朝顔かな」と村人。「いいですね、小学校と似合いますよ!校舎を朝顔で覆いましょう!」と私。「…」と村人。「屋根までロープを張って、校舎の端から端まで300本!」とわたし。「そんなこと出来ないでしょ!」と村人。
 しかしロープ張りの作戦はすぐさまそこの集会所にあった黒板にアイデアスケッチを描き、必要な人数、材料、具体的な日程を即決した。花を育てるのとか、ロープを張るのということになると村人達はさっきまで受身だったのが、がぜん乗り気になってきた。
 あれから3年目、新潟の明後日新聞社の朝顔は今年の夏に行う水戸芸術館での日比野の個展に正式作品として出品するまでに至った。村人達も新潟から30人乗りのバスをチャーターして水戸入りし、6月12日に苗植え、ロープ張りを行った。みんなが口々に言う「朝顔が水戸に連れてきてくれた!」
 今年の夏は新潟と水戸で朝顔の競演である。昨年度の朝顔から採れた種はおよそ18万5590粒。今年はどれだけの花を咲かせ、どれだけの種が出来ることでしょう?そしてその種はこれからまた、きっと広がっていくことでしょう。
(アーティスト)




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